9月2週目 進捗

【映像の進捗】

お師匠のお手伝いが始まったため、大きな前進なし。

今回のお手伝いは約1週間で10カット。今までは10カットを2週間で制作していたため時間がない。水曜日からずっと週末までかかりきりであった。来週も水曜日まではかかり切りになる予定。素材も全ては揃っていない。

 

【映像のテーマ】

先月からお師匠のお手伝いと並行して、自主制作する映像のストーリーテーマをうんうんと考えている中で、「セレンディピティ」というテーマにいきつく。

 

セレンディピティとは、

「素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。 また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。 平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。」
という考え方である。

 

自分としては、このテーマを描くのはボリュームが出そうなので、数分のショートムービーとしては不向きなテーマと思っていた。

が、師匠との雑談の中で「美術はデザイン化が得意」という事を教わり、上手く簡略化すればショートムービーでも描けるテーマかもしれないと思い始めている。

 

デザイン化という言葉について。

他になにか適切な言葉があるのかわからないので便宜上デザイン化という言葉を使っているが、美術が持つ働きの1つ、「本質的なテーマを様々なモチーフテーマで伝える事ができる」という事を指して呼んでいる。

テーマを変えず味付けを変えて伝えやすくすることが美術は得意だということ。

 

アニメーションもデザイン化の働きがある美術であり、さらにデフォルメも得意なので、アリとキリギリスのような寓話的アプローチを自然に使う事ができる。

国や時代を超えて大事にされる普天的な考え方(ストーリーテーマ)は、ともすれば内容が重く、受け取り手が嫌がるかもしれない。これを寓話的な親しみやすいモチーフテーマを使う事で、濃度を薄めることなく広く伝える事ができる。

 

このような寓話的アプローチで、セレンディピティをテーマにした数分のショートムービーが作れないか、要点の整理をすすめてみようと考えている。